挨 拶

2006年我々は「Train Medical Trainers of PCI (Percutaneous Coronary Intervention) Institute」を立ち上げました。
本プログラムの趣旨は、現代の心臓血管病治療の主流であるPCI(Percutaneous Coronary Intervention - 冠動脈形成術)の技術をPCI発展途上国の医師に指導するというものです。
今までにも、日本人医師によるアジア各国でのPCI手技の普及、教育は行われてきました。
しかしながら、その多くは一時的なものであり、また現地医師への技術指導的要素は十分とは言いがたいものでした。
その一方で、日本のアジア諸国への先端医療機器援助は多く行われています。
そのような先端医療機器の援助も、それを使いこなせる現地の医師がいなければただの宝の持ち腐れでしかありません。
本プログラムは、世界でも一流の技術を持つ日本のPCI医師による、現地医師の育成を主眼とした継続的教育を目的としたものであります。
内容としては、PCI発展途上国の循環器内科医を日本に招聘し、講義、実技指導を含めた包括的なPCI教育を実施するものです。また、トレーニングを希望する医師の施設に日本人医師を派遣し、現地における技術指導も実施していきます。本プログラムを立ち上げた2006年より年1度ずつ、5~6名の若手循環器医師をアジア諸国より招聘し、川崎社会保険病院と済生会神奈川県病院にて研修を行いました。1週間という短い期間であったにもかかわらず研修に参加した医師は多くの最先端医療技術を学んで帰国しました。本年より総合東京病院にて同様のプログラムを企画したいと考えております。

近い将来、世界のどの国でも同一レベルの医療サービスが受けられるよう、何か貢献できることはないかと考え計画しました。このプログラムを実施することにより、1人でも多くの医師が冠動脈形成術の技術を習得し、日本と同様なPCI治療を受けられる国が増えることを願ってやみません。

TMT of PCI Institute
理事長
村松 俊哉